働き方

都道府県別 看護師・准看護師・看護助手の賃金比較【令和7年 賃金構造基本統計調査】

運営者 ヒロ 2026/9/26 公開

准看護師から正看護師の資格を取るべきか。その判断材料のひとつが、実際にいくら違うのかという数字です。厚生労働省の賃金構造基本統計調査から、看護師・准看護師・看護助手の3職種を47都道府県ぶん、前年(令和6年)の差とあわせて並べました。

先に全国の数字(令和7年)

職種きまって支給する現金給与額(月)年間賞与平均年齢平均勤続年数
看護師365.9千円856.4千円42.1歳9.8年
准看護師303.2千円636.8千円51.8歳13.6年
看護助手240.8千円481.2千円48.7歳10.3年

看護師と准看護師の差は月62.7千円(前年69.2千円)、看護助手との差は月125.1千円。賞与を含めると年収の差はさらに広がります。

注目したいのは年齢と勤続年数が逆転している点です。准看護師は平均51.8歳・勤続13.6年で、看護師(42.1歳・9.8年)より年上で長く働いています。より長く勤めていても、賃金は下という構造は前年と同じです。

表:都道府県別 3職種の賃金(千円/月)

きまって支給する現金給与額。賞与は含みません。※は令和7年の准看護師の推計労働者数が500人未満の県。

都道府県看護師准看護師看護助手看護師−准看護師前年の差
全国365.9303.2240.862.769.2
北海道353.1293.722259.479.9
青森313.3230.5213.182.875.0
岩手317.1267.722649.466.7
宮城350.5267.5185.283.071.0
秋田※345268.5221.476.573.3
山形330.8364.5208.4-33.762.9
福島328.7257.621871.148.2
茨城371.9305.1224.266.843.2
栃木365.3289.4257.275.956.3
群馬357.5310.423147.180.7
埼玉380.6336.1254.444.556.3
千葉376.7336.1262.240.659.4
東京407.8382.3261.625.512.8
神奈川384.2407.1246.3-22.916.8
新潟342.8310212.432.856.9
富山348.6299.5240.849.171.4
石川360.9276253.784.921.1
福井338.7278.9220.959.850.4
山梨386.6346.9247.639.751.8
長野359.3309.3223.250.034.3
岐阜361261.1206.799.925.5
静岡371.8330.7263.641.165.3
愛知371.4331.5231.839.961.4
三重356.9306.4243.950.559.6
滋賀※394.1276.3237.5117.858.0
京都383.2353.6245.329.628.4
大阪380.5319.8243.160.768.0
兵庫366.8310.2273.956.646.9
奈良389.1322.8263.166.378.8
和歌山362.7328.6256.334.129.4
鳥取352.626122091.66.1
島根364.8301.4228.263.434.8
岡山364286218.378.063.2
広島355298.1274.856.963.4
山口346.9278.4232.268.573.6
徳島356328.5240.227.548.5
香川371.2284.9198.886.344.9
愛媛330.4271218.459.448.2
高知318.3271.120847.246.2
福岡338264.5239.573.590.0
佐賀321.4266.1188.655.369.1
長崎326.2265.1228.961.183.9
熊本340.1281.2200.758.962.0
大分331272.9220.358.151.9
宮崎307.9262.7209.145.253.1
鹿児島355.3269.921885.440.1
沖縄345.9282.221563.718.5

県別の差は、年によって大きく入れ替わる

前年版(令和6年)では「差が大きいのは福岡・長崎・群馬、小さいのは東京・神奈川」でした。令和7年と並べると、この順位は保たれていません。

都道府県令和6年の差令和7年の差准看護師の推計労働者数(令和6年)同(令和7年)
福岡90.073.56,040人6,400人
長崎83.961.12,470人3,730人
群馬80.747.15,850人2,140人
東京12.825.54,500人3,270人
神奈川16.8-22.95,090人2,140人
山形62.9-33.7720人2,130人
岐阜25.599.92,990人1,460人

2年とも准看護師が推計500人以上いる44都道府県で、令和6年と令和7年の差の相関係数を取ると0.16。ほぼ無関係です。令和7年は山形と神奈川で准看護師のほうが看護師より高いという結果まで出ています。

この調査は抽出した事業所の集計で、県ごとの准看護師は推計150人(滋賀)〜1万3千人(埼玉)で、多くの県は数千人規模です。どの事業所が調査対象に入ったかで、県別の値が大きく動くと考えられます。前年版で「差の小ささは標本のばらつきではない」と書きましたが、2年分を並べた結果、その見立ては支持されませんでした。訂正します。

確かに言えるのは全国の差(2年続けて月6〜7万円台)までです。自分の県の差を知りたいときは、1年分の表ではなく、求人票で同じ施設の看護師・准看護師の給与を比べるほうが確実です。

この数字を読むときの注意

  • 賞与は含まれていません。 月額は「きまって支給する現金給与額」で、夜勤手当・残業代は含みますが、ボーナスは別列です。
  • 税・社会保険料を引く前の金額です。手取りではありません。
  • 県別の職種間の差は年ごとに大きく振れます。 順位として使わないでください。※の県(秋田・滋賀)は特に振れやすい参考値です。
  • 勤務先の規模・種別を均した平均です。同じ県でも勤務先によって大きく変わります。
  • 都道府県は勤務地で分類されています。

数字を見たあとに

看護師だけの都道府県別データは都道府県別 看護師の賃金に、夜勤手当・離職率は看護師の夜勤手当・給与・離職率一覧(日本看護協会)にまとめています。

給与の内訳の考え方は看護師の給与を参考にしてください。

出典・引用について

  • 出典:厚生労働省「令和7年 賃金構造基本統計調査」都道府県別第3表「都道府県、職種(特掲)、性別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額」(一般労働者)。前年の差は同表の令和6年分から算出
  • この表は、出典を明記していただければ引用自由です。 引用の際は、厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」と、このページのURLを併記してください。
  • 当サイトが加工したのは職種間の差の算出のみで、各数値は公表値そのままです。

よくある質問

看護師と准看護師の賃金差はどのくらいですか?

全国平均で月6万2,700円(看護師36万5,900円・准看護師30万3,200円)です。前年(令和6年)は6万9,200円で、全国の差は2年続けて6〜7万円台です。

都道府県別の差はあてになりますか?

1年分だけではあてになりません。令和6年と令和7年の県別の差の相関係数は0.16とほぼ無関係で、福岡は90.0千円→73.5千円、岐阜は25.5千円→99.9千円と大きく動きました。県別の准看護師は人数が少なく、抽出調査の振れが大きいためと考えられます。

「※」が付いている県は何ですか?

令和7年の准看護師の推計労働者数が500人未満の県(秋田県・滋賀県)です。特に数値が振れやすいため、参考値として扱ってください。

自分のブログや資料に引用してもいい?

はい。出典として厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」と、このページのURLを明記してください。表の一部を切り出して使う場合も同様です。